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理研 バトンゾーンエキスポ2021 内容紹介

理研では企業と一体となって研究活動に取り組む「バトンゾーン」を提唱し、長期的視野で幅広く研究に取り組む「Wide Viewバトンゾーン」と、実用化に向けて集中的に取り組む「OneTeamバトンゾーン」という2つの研究モデルを展開しています。

今回のイベントでは、Wide Viewバトンゾーンから日本の脳科学の中核拠点である理研の脳神経科学研究センター(CBS)とトヨタが一体となって取り組む「理研CBS-トヨタ連携センター」が登壇します。
また、OneTeamバトンゾーンからはSDGsの達成や産業の発展に向けた研究テーマに取り組む7チームが研究活動を紹介します。

より良い社会の実現を目指して理研と企業が一体となってどのような課題に取り組んでいるのか、その最前線を知る機会になりますのでご興味のある方はぜひご参加ください。

◆日時:20211020日(水)13:0017:20
◆会場:Zoom(お申し込み後にURLをご連絡)
◆参加費:無料 ※要事前申込(締切10/18月曜12:00迄)
 →申し込みはこちらから!

登壇者紹介 (Wide Viewバトンゾーン) 13:00-14:35

理研CBS-トヨタ連携センター <連携企業:トヨタ自動車(株) >

國吉 康夫, Ph.D.
理研CBS-トヨタ連携センター (BTCC) 連携センター長

脳科学と技術の統合によって生み出される可能性に挑戦し、それを通して未来社会のためのイノベーションを創出することを目指して、理研とトヨタ自動車が包括的な連携に合意して脳神経科学研究センター(CBS)に設置した研究組織です。
トヨタ自動車とは14年に亘る共同研究の連携センターとして、人間の脳科学研究と社会への橋渡し的な研究に従事してきました。今回は、これまでの研究を総括し、新しい時代の脳科学と社会との関係を構想するために、心と身体と社会というキーワードを中心にWell-beingを創り出すための見える化と、理解のための研究・技術、またこれらの知見を幸せを増やすためのアクションに繋げる実用的な方法論について取り組んでいる研究活動を紹介します。

<全体概要>
 國吉康夫氏 理研CBS-トヨタ連携センター(BTCC)  連携センター長
 山口雄平氏 トヨタ自動車株式会社 未来創生センター R-フロンティア部 

<研究紹介>
 下田真吾氏 知能行動制御連携ユニットリーダー(左)
 北城圭一氏 脳リズム情報処理連携ユニットリーダー(中央)
 赤石れい氏 社会価値意思決定連携ユニットリーダー(右)

理研CBS-トヨタ連携センターの詳細はこちら

 *WideViewバトンゾーンは「産業界との連携センター制度」が正式名称になります。


登壇者紹介 (OneTeamバトンゾーン) 14:45-17:15

水素エネルギーストレージ技術研究チーム
 <連携企業:(株)アツミテック>

内山直樹氏 理研BZP水素エネルギーストレージ技術研究チーム チームリーダー
 (株式会社アツミテック 環境技術センター センター長) 

脱炭素社会に向けて二酸化炭素(CO2)を出さない水素がエネルギー源として社会に広げるためには「水素をどうやって貯めておくのか」が重要です。
理研が保有する世界初の配向を制御した高次構造制御材料g-C3N4を利用して現在の技術よりとても高い効率で水素を貯蔵する技術開発に取り組み、水素社会の実現を目指します。
 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。


バイオモノマー生産研究チーム
 <連携企業:日本ゼオン(株) & 横浜ゴム(株)>

白井智量氏 理研BZPバイオモノマー生産研究チーム 副チームリーダー
 (理研 環境資源科学研究センター所属)

石油・石炭などの化石資源はエネルギーの他にもプラスチックなど現代の生活を支える多くのものの原材料としても大量に使われています。
持続可能な社会の実現に向けて限りある資源に依存せず現代の生活を支えるものをつくる「バイオ生産」の技術開発に取り組んでいます。
 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。


微細藻類生産制御技術研究チーム
 <連携企業:(株)ユーグレナ>

持田恵一氏 理研BZP微細藻類生産制御技術研究チーム 副チームリーダー
 (理研 環境資源科学研究センター所属)

ミドリムシなど微細藻類による物質の生産によって化石資源に頼らない持続可能な社会の構築をめざした技術開発に取り組んでいます。
 → 詳細はこちらから。


人工ワクチン研究チーム
 <連携企業:動物アレルギー検査(株)>

増田健一氏 理研BZP人工ワクチン研究チーム チームリーダー
 (動物アレルギー検査株式会社 代表取締役社長)


理研と理研ベンチャー「動物アレルギー検査株式会社」で共同開発した新しいアプローチの独自技術のmMAPは、これまでにない変異株への適応力をもった免疫を誘導することができます。
この技術は予防だけでなく治療用途にも展開できることが分かりつつあり、新型コロナウイルス感染症や今後発生する可能性のあるパンデミック感染症にも対応できるよう研究開発を進め、実用
化を目指します。
 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。


衛星姿勢軌道制御用レーザー開発研究チーム
  <連携企業:スカパーJSAT(株)

福島忠徳氏 理研BZP衛星姿勢軌道制御用レーザー開発研究チーム
 (スカパーJSAT株式会社)

宇宙空間で制御不能になった人工衛星等の宇宙ごみが増えていることは世界的に重要な課題です。この解決に向け、パルスレーザー照射によるアブレーション(物質にレーザー光を高エネルギーで照射した際に、物質がプラズマ化や気化することにより、物質が表面から放出される現象)により発生する推力を利用して、制御不能になった人工衛星等を非接触で回転・移動させて安全に除去する衛星搭載用のレーザーアブレーションサブシステムの研究開発を進めていき、持続可能な宇宙環境の維持を実現していきます。

 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。


中赤外レーザー光源研究開発チーム
  <連携企業:株式会社オキサイド>

今井信一氏 理研BZP中赤外レーザー光源研究開発チーム
 (株式会社オキサイド)


中赤外と呼ばれる波長を持った光は指紋領域とも呼ばれ、さまざまな分子の動きを可視化することができます。この中赤外の波長を持つレーザー光源の開発とその小型化を目標に掲げ、産業やインフラなど生活を支える技術開発に取り組んでいます。
 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。

 ガラス成形・光学シミュレーション研究チーム
 (インテグレーションテクノロジー株式会社)

石山英二氏 理研BZPガラス成形・光学シミュレーション研究チーム
 (インテグレーションテクノロジー株式会社)

ガラスのプレス成型加工の最適な成形条件をコンピュータ上で決定できるよう支援するシステムを実用化し、効率的な生産工程を実現して環境負荷を下げつつ高性能なレンズを開発・生産できるシミュレーション技術の実用化に取り組んでいます。
 → 取り組んでいる内容の詳細はこちらから。

 *OneTeamバトンゾーンは「産業界との融合的連携研究制度」が正式名称になります。


→ 当日スケジュールはこちらから。

ポスター(バトンゾーンエキスポ2021)

ご興味を持って頂けましたら、こちらより参加登録のうえ、ぜひご参加ください。
 *申し込み締切:10月18日(月)12:00迄