2023年4月1日から、4つのチームがBZPに加わりました。
その内の1チーム、「微生物ケミカル生産研究チーム」について、研究者からのコメントと併せてご紹介します。
微生物ケミカル生産研究チームでは、化石資源に依存する工業原料の生産プロセスからシフトして微生物を利用したバイオ生産に転換する新たな技術開発を展開します。具体的には、これまで取り組んできたブタジエンやイソプレンといった合成ゴムなどの工業原料のバイオ生産の効率をさらに向上させる技術の開発、エンジニアプラスチックや香料などの工業原料を新たにバイオ生産に転換する技術開発の二点を主軸として、理研のバイオ生産技術と日本ゼオンの化学技術を融合させることでトータルの効率的プロセスを構築して社会実装に向けた技術開発を目指します。今後の展開にもご期待下さい。
微生物ケミカル生産研究チーム
提案企業
日本ゼオン株式会社
谷地 義秀 チームリーダーから一言
日本ゼオン株式会社は、サステナブル社会実現を目指し、理化学研究所とこれまでの共同研究で培ってきた技術を、当チームにおいてさらに進化・発展させ、社会実装を目指してまいります。
白井 智量 副チームリーダーから一言
日本ゼオン株式会社との共同研究において培った、微生物を用いた合成ゴム原料のバイオ生産技術を基盤にし、様々な有用化合物を生産する微生物の開発を目指します。
理研の基礎研究だけでは抽出できない社会実装に必要な課題について当チームは取り組み、基礎研究から実生産における課題までを解決する微生物の構築技術の開発を行います。