本研究チームは2016年から行ってきた3年間の融合的連携研究により、植物受精卵に核酸やタンパク質を導入する技術を開発し、イネを用い単離受精卵からゲノム編集個体が作出できることを世界で初めて実証しました。この方法によれば、外来DNAを利用せずに遺伝情報を育種上適した内容に変更することもでき、多様な作物種での育種への展開が期待されています。今期はイネで開発したこの技術をトウモロコシ、コムギへ適応拡大し、実用化につなげることを目指しています。
研究室メンバー紹介
- 松井 南(副チームリーダー)
- 榊原 均(客員主管研究員)
- 木羽 隆敏(客員主管研究員)
- 刑部 祐里子(客員主管研究員)
- 岡本 龍史(客員主管研究員)
- 工藤 徹(客員研究員)
- 栗山 朋子(テクニカルスタッフ1)
- 萬年 景子(テクニカルスタッフ1)
研究室リソース紹介(機器・サンプル・特許等)
- PCT/JP2017/013868: 植物に物質を導入する方法
- PCT/JP2018/004103: 植物に物質を導入する方法
- 特願2019- 68419: 単離された植物細胞の凝集を抑制する方法
- 特願2019-141246: 植物細胞に物質を導入する方法
- 特願2020-15144: 植物細胞の培養方法及び植物再生方法
- Koiso, Narumi et al., Plant Direct, (2017): 1-10.
- Toda, Erika et al., Nature Plants, (2019) 5: 363-368.
- 岡本龍史他 植物の成長調節, (2020) 55: 52-56
プレスリリース
2019年3月26日 植物受精卵でのゲノム編集に成功
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