バトンゾーンについて
バトンゾーンとは
明るい未来社会の実現に向けた
理研と企業のバトンゾーン
「バトンゾーン」は研究成果の実用化という共通の目標に向かって理研と企業が一定の期間を全力で並走する“場”で、理研と企業が一体となって研究活動を進めています。
両者が一体となって研究開発を進めた後、企業は製品・サービスを社会に提供できるよう開発を続けていきます。理研は企業と一体的に活動した経験を研究に生かし、先進的な研究成果を目指して研究活動を続け、次のバトンゾーンに向かっていきます。
このサイクルを繰り返していくことで継続的に最新の研究成果が実用化に進むエコシステムとなり、社会の持続的な発展に貢献して明るい未来社会の実現を目指します。
バトンゾーンの実践として、主に3つの研究モデルが運用されています。
バトンゾーンの研究モデル
産業界との融合的連携研究制度
理研と企業が一体となる研究チームを作り、
社会的課題の解決につながる研究成果の実用化に取り組みます。
社会が抱える問題の解決に向けて、先進の研究成果の実用化から新しい製品やサービスが生まれることは重要な役割を持ちます。
そのような製品やサービスを目指す企業が抱える研究課題を達成するために、企業と理研が一体となって集中的に研究開発に取り組む研究チームを理研に設置します。
異なる経験・思考を持つ企業と理研の研究者同士がONE TEAMとなって融合させることでお互いの知識・技術を吸収し、研究課題を効率的に達成できます。
企業と理研のONE TEAMが研究開発を加速させ、研究成果の実用化を目指して活動しています。
産業界との連携センター制度
企業の提案から研究組織「センター」を作り、広い視野を持って様々な研究に
取り組むことで新しい研究に発展させ、社会的課題の解決を目指します。
社会が抱える問題が複雑になる中で、科学の新しい知識から社会的意義のある価値を創造して社会に大きな変化をもたらすイノベーションが解決の糸口として重視されています。
このようなイノベーションを生み出すためには長期的な展望を持った研究開発が必要不可欠で、また様々な研究者が共に協力することも大事です。その観点から、BZPでは企業からの提案をもとに複数の研究テーマを進める大型の組織「連携センター」を設置し、広い視野を持って課題に取り組んでいます。
特別研究室/特別ユニット制度
研究者が積み重ねてきた知識・技術をなるべく多くの企業などに提供し、
新しい事業を目指した研究開発を支えるための研究の場を作ります。
研究者は長年の研究を通じて他にはない独自の知識・技術を積み重ねています。そのような知識・技術を企業などが導入することで実用化を目指す製品やサービスの研究開発の下支えになることも期待されます。
特定の研究者の知識・技術をなるべく多くの企業などに提供して指導するために、企業などから頂いた研究資金によって運営する特別な研究の場として「特別研究室・特別ユニット」を設置しています。